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悪臭問題@

悪臭問題 化学薬品製造工場の悪臭対策設備設置工事

悪臭問題ページの写真
相談者:原因者
場 所:愛知県内
原因者:プラスチック工場
被害者:工場周辺の一般住民と思われる


1.相談内容

 愛知県内の某プラスチック工場に1ヶ月に1回程度、匿名で会社まで電話があり、「悪臭をなんとかしろ」との苦情電話が入っている。工場ではプラスチック製造に伴って発生するフェノール系の悪臭が常時漂っており、風向きなどの気象条件により匿名の被害者宅まで悪臭が到達している様子。
 30年前に工場設立時に設置された湿式の煤塵対策用設備はあるが、悪臭対策用の設備はない。適切な規模での悪臭対策設備の設置等の、抜本的な対策を検討している。


2.状況

 悪臭の発生源としては製品の乾燥に使用した気体の排気口と考えられた。排気口の直下では、風向きにより、かなりフェノール系の臭気が漂う状況であった。この排気口には湿式の除塵装置があり排気口高15m程度で、敷地境界まで30m程度である。


3.適応法令

 悪臭防止法工場その他の事業場における事業活動にともなって発生する悪臭物質の排出を規制する法律として1971年に制定された。評価方法は、「特定悪臭物質」の濃度による規制と、「臭気指数」を用いる規制の2種類ある。都道府県知事により、評価方法をどちらか指定され、敷地境界線、気体排出口、排出水について規制基準が定められている。
 
2種類の規制のうち「特定悪臭物質」とは不快なにおいの原因となり、生活環境を損なうおそれのある物質であって政令で指定するものである。もう1種類の「臭気指数」とは人間の嗅覚によってにおいの程度を数値化したものである。


4.問題解決への道

 まず、臭気発生状況の把握が必要であったため、敷地境界4箇所及び気体排出口の臭気測定を行う。項目は敷地境界では臭気指数のみとし、排気口では臭気指数と悪臭の主成分と思われるフェノール類、ホルムアルデヒド及びアンモニアとした。
 結果として1箇所の敷地境界及び排気口で基準値を超過する臭気指数となった。排気口での臭気指数25を目標値とし悪臭対策設備の検討を行った。

 提案設備は消臭剤による悪臭除去システムで、フィルターを何層にもしたダクト内に消臭剤を噴霧し、悪臭原因物質を取り込み消臭する設備となる。
 様々な消臭剤を用いて現地で実証実験を行った結果、簡易臭気指数テストにより臭気指数は最小で20まで下がることを確認し、提案した悪臭除去システムで消臭効果を実証した。

 悪臭対策設備は既設の除塵設備に隣接して設置することとなった。既存の設備を一部再利用することで設置費を300万円以下に抑え工事を完了した。最終確認テストでは目標値の臭気指数25を下回り、お客様に満足していただける結果となった。


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