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振動問題

振動問題 工場周辺住民より苦情

振動問題ページの写真
相談者:周辺住民
場 所:愛知県内
原因者:食品工場
被害者:工場周辺の住民


1.相談内容

 愛知県内の某食品工場では、毎年、年末と盆には工場周辺の住民約30世帯に挨拶に伺っている。その時に、住民の1世帯から工場の振動で家が揺れている気がすると苦情を言われたとのこと。その住宅は工場で最も振動を発生させる設備の近傍にあり、現状を確認し必要であれば対策を行いたい。



2.状況

 振動の原因と思われる設備は敷地境界から5m程度の所に設置されており、苦情対象住宅は敷地境界から4m道路を隔てた向かいにある。振動発生設備は密閉された室内に設置されており、建物内部では足元から振動が感じられ、操業に伴う騒音も非常に高い状況である。騒音は建物外部でも低音の操業音が確認できるが苦情が出るレベルではない。


3.適応法令

 振動規制法:工場振動、建設作業振動、道路交通振動についての規制が行われている。工場・事業場振動の規制では、機械プレスや圧縮機など、著しい振動を発生する施設であって政令で定める施設を設置する工場・事業場が規制の対象となる。 具体的な規制基準は、都道府県知事が振動について規制する地域を指定するとともに、環境大臣が定める基準の範囲内において時間及び区域の区分ごとに規制基準を定める。市町村長は規制対象となる特定施設等に関し、必要に応じて改善勧告等を行う。


4.問題解決への道

 苦情宅前面道路では現地調査の時には振動が感じられる状況ではなかったが、現状把握を目的とした測定を行うこととした。測定箇所は、振動発生設備建物内、敷地境界、苦情宅敷地境界、苦情宅内の4箇所とし、測定時は最大の振動が発生すると思われる、設備4台中3台が同時に稼動している時間帯とした。

 測定の結果は、全ての測定値で人間が感知できる限界の値である55dBを下回っており、測定時も振動を感じることはなかった。測定に立ち会った苦情者は不満そうであったが、周波数により共振が起こる可能性や2階では振動が増幅される可能性もあるため、今後の対策として、振動発生設備の最大同時稼動台数を2台とすることで納得してもらい、測定を終了した。その後、当工場で周辺住民による苦情は出ていない。